「パサン」って洋風な響きがありますが、実はちゃんとした和菓子です。

語源は、ハンバーガーの具をはさむのと同じバンズから。
バンズは元々イギリスにあって、無発酵の即席パンという位置付けのようです。

それが何らかの形で日本に入り、
数百年の歳月を経てパサンという和菓子へと変化しました。
これって、カステラやタルト、ボーロと一緒なんです。

パサンって聞くだけでは「なんだ?」と思うかもしれませんが
元はハンバーガーのパンと一緒と言われるとなんだか親近感。
そして、ハンバーガーのパンをお菓子にしちゃった日本人の可笑しさも感じます。

南蛮菓子が入ってきた当時は「バター」や「牛乳」がない状況でした。
しかし、南蛮菓子を模倣しようとした菓子職人達がいて、
彼らは洋菓子が必要とする製菓材料がない状況で、菓子作りをしたのです。

その産物が和菓子として私達に馴染み深い「カステラ」や「ボーロ」。
まさに、パサンはその末裔と言えるお菓子です。

 

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